楽天メソッドが世界進出している件と、表音文字と表意文字の違いによる広告手法

Web、特にECを生業としている人なら一度は聞いたことがあるワード、楽天メソッド。ひとことで言うなら、強烈に縦長の商品ページ、です(参照:小鳥ピヨピヨ)。

大きな画像、原色を基調とした色づかい、極太フォントなどで構成され、肝心の購入ボタンが最も探しにくいという、ECの根底を揺るがすようなデザインのことです。

常識的に考えれば廃れていくはずですが、この潮流は一向に変わることなく、むしろスタンダードとしてすっかり定着しました。

このデザインを評して、「海外では考えられない」という意見があります。たしかに海外のLPは、ページの要素はとにかくコンパクトに、CTA(Call to Action=購入)ボタンは目立つようにと指南されています。

この日本と海外の違いについては、いろいろ考え方がありますが、個人的には表音文字と表意文字の違いも大きいだろうと考えています。日本語(漢字)は文字がそのまま意味を持ち、絵や写真としての役割も果たします。たとえば「熊」という文字は、それ1文字だけで「bear」以外の何者をも示しません。

一方で英語は表音文字であり、文字が組み合わなければ意味をなしません。基本的に、「b」という文字は「b」という文字以外の何も示しておらず、「b」「e」「a」「r」という4文字が揃ってはじめて「熊」という意味を持ちます。

従って、英語をはじめとした表音文字において、何かをテキストで伝えようとするとその数は膨大になるため、表音文字圏の広告は自然と文字が少なくなった、という理由です。

と、もっともらしいことを語ってはみたものの、それが崩れているのではないかというのが今回の主旨。

業務上、Wordpressなどのテーマ販売サイトをよく見るのですが、以下は、世界で最も使われているテーマの1つでもあるAvadaのページです。

 

スクロールお疲れ様でした。

右側部分にCTAボタンがあるため、厳密には楽天メソッドとは違いますが、メイン部分は伝説のカステラに勝るとも劣らない縦長さ。

今のところ、頻繁にこのようなページを見ることはありませんが、もしかしたら楽天メソッドはこのまま世界標準化してゆくのではないかという懸念、もとい兆候を若干感じています。

こうなると、はたして人間工学的にどんな優位性があるのか、MITあたりに分析してもらう必要があるのではないかとやや真剣に思います。

2017-11-03T14:05:31+00:002016年8月10日|Categories: EC, Webサービス|Tags: , |

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