LINE勝利の理由を考える

2014-09-02T22:36:07+00:002014年9月2日|Categories: モバイル|Tags: , |

独立に際して挨拶回りなどしていて、尊敬する先輩に夕食をごちそうになった(その節はありがとうございました)際、「LINEはなぜ勝ったのか」という話になったので、改めて考えてみました。   既に「インフラ」と言っていいほど普及したので改めて言うまでもないですが、LINEは主にスマホで利用するメッセンジャーアプリです。 無料通話やゲームもできますが、利用目的のほとんどがテキストや写真の交換でしょう。   要するに、やっていることは昔から変わらない「チャット」です。 僕を含めたPC世代が、懐かしのICQやMSN、Yahooのメッセンジャーで行っていたことであり、我々はそれをとても楽しく使っていた(る)のではないでしょうか。 ディスプレイの前でニヤつきながらキーボードを叩いてる人を見れば、おそらくメッセンジャーでチャットしてるんだなと、気味悪がった察しがついたものです。   しかしそれらはあくまでPCソフトなので、常にPCの前にデンッと座っている人、つまり、一日中ネットワークに触れている人でないと利用しないものでした。そして大多数の人が、ごく最近までそのような環境にいませんでした。   それが大きく変わったのが、スマホの普及だと思われます。 これにより、多くの人が、リアルタイムのネットワークを手中に収めました。   mixiやFacebookをはじめとしたSNSが革命的だったのは、「時間を越えて体験を共有できる」点だと思っています。 1週間前でも、1年先でも、もっと言えば、一生の時間を共有できるというのは、世界中の多くの人の生活習慣を変えるほど衝撃的なものでした。 しかしLINEはそこにまた時間の概念を取り戻し、「今この瞬間を共有できること」の楽しさを、今までそれを体験していなかった層に教えたのではないでしょうか。   それにLINEは、あれだけのスピードで急拡大したにも関わらず、サーバがダウンするとか、動作が遅くなるとか、目立った障害もほとんどありませんでした。 最近問題になった乗っ取り事件も、別のサービスの情報漏洩が原因のようだし、中学生と戯れていたどこかの代議士の人が「LINE議員」などと言われてましたが、ツールとして使っていただけで、LINEは何も悪くありません。「LINE」という言葉がキャッチーでひと目を引くから使われただけの話で、もしSMSを使っていても「SMS議員」とは呼ばれなかったでしょう。   スマホ普及の波に乗り、ネットワークを手のひらに乗せた世代に、「今を共有する」ことの楽しさを知らしめたことがLINE勝利の理由であり、最大の功績ではないかと思われます。   その上で、競合の(こっちの方が先だけど)カカオトークその他に打ち勝った理由は、性別や年齢層を問わず「嫌悪感を抱かせない」デザインのスタンプだったり、ちょっとした(しかしおそらく相当緻密に計算された)使い勝手だったり、カカオトークが「読んだら消える数字」のところを「読んだら表示される既読」にしたことだったり、絶妙なTVCMのタイミングだったり、どこまで計算したか分かりませんが、それらが奇跡的に組み合わさって今のLINEの成功があるのではと考えます。   日本で広まったのは多分そんな感じでしょうが、世界でこんなに広まったのは、正直もうちょっと勉強しないと分かりません。。