iPhoneロック解除問題で、FBIでも最良のソリューションを探すのに苦労するものなのか

2016-03-29T18:08:49+00:002016年3月29日|Categories: 経済・社会|Tags: , |

一部巷を賑わせている、iPhoneロック解除問題。簡単にまとめると、テロの犯人が使っていたiPhoneのロックを解除しろとFBIがAppleに詰め寄っている、というやつです。FBIとしては捜査のため、Appleとしては他のすべてのユーザのために互いの主張を譲ることはなく、「開けろ!」「イヤだ!」の繰り返しで遂に法廷闘争にまで発展しました。 しかし、FBIは突然「開ける方法見つけたからもういいわ」と言い残し裁判を放棄。結局セキュリティ関連会社のツールによってiPhoneを解除する、という方向に今日現在向かっています。 個人的にはApple側を支持してはいるけども、お互いの主張は共に理解できるところもあり、一概には判断しかねる問題です。ただ今回思ったのは、「FBIでも最適なソリューション探すのに時間かかるもんなんだ」ということ。 FBIといえば、世界中の情報が集まる場所でしょう。行ったことないので憶測ですが。そんなFBIの人が、ちょっとしたIT系の人に「iPhone開けたいんだけど」とか相談すれば、今回のCellebrite社(実際にここを使ったかは不明)くらい、すぐに分かりそうな気がするのだけど、そういうわけでもないのだろうか。 よく中小企業で「何故これだけのために、こんな大掛かりなシステム組み込んでんだ」という事例があって、まぁ間違いなくベンダーにうまく言いくるめられたんだろう。そういう詐欺に近いやり口は本当になくしたいなと思うんだけど、やはりそこには「じゃあ何が最良のソリューションなのかわからない」という壁がある。しかし、FBIのような組織でもそういったことがあるのかと思うと、世の中すべてがそうやって回ってるんだろうなというちょっとした絶望感も禁じ得ない。 だって、Cellebrite社にいくら払ったかは知らないけども、間違いなくAppleとの訴訟費用ほどではないでしょう。1,500ドルくらいかもという報道もあるし。 それともあれかな。そこまで全部織り込み済みで、「Appleは協力もしないし、セキュリティもザルだし、しょーもねーな」という印象操作をしたいのかな。FBIは。でも何の得もないもんな。

ジョルテのサポートがすごい

2017-11-02T18:16:59+00:002014年9月7日|Categories: モバイル|Tags: , , |

スマホはAndroidをメインで利用しているのですが、先日、愛用している「ジョルテ」とGoogle Calendarの同期ができなくなった(原因は結局自分のミス)ので、Google Playを覗いたところ、とても驚きました。 ジョルテのサポートが、ほぼ100%、すべてのレビューに返信していたからです。 https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.johospace.jorte&hl=ja Google Playには、運営者がユーザーのレビューに返信できる機能が、2013年5月から追加されました。 http://android-developers.blogspot.jp/2013/05/all-google-play-developers-can-now.html しかし、おそらく多くの運営者は、これを歓迎しなかったのではないかな。。。と思います。 なぜなら、レビューへの返信はとてもコストがかかり、多くの場合、そのコストに見合ったリターンが望めないからです。 特にスマホアプリのように、 ・利用障壁が低い(簡単にインストール/アンインストールできる) ・競合が多い ・本や商品のように「好きだから買う」ということが少ない という性質をもつ製品は、不満をぶつける対象になりがちです。 「アップデートしたら動かなくなった」 「自分のスマホで動かないからクソアプリ」 開発者が最も欲しい情報はOSのバージョンや機種などですが、もちろん多くのユーザーはそんなことは伝えてくれませんし、特にその組み合わせが無数にあるAndroidにおいて、それらを想定し返信するのはとても骨が折れます。 そのため、運営者、特に大きな企業などは「あえて苦言を放置する」ことがあります。 酷評ばかりが並ぶアプリであれば別ですが(それは別の問題)、中にはもちろん、好意的なレビューもあるはずです。その中の1つである「苦言」は、放置してしまえば、言い方は悪いですが、「真偽の分からない、ただの1ユーザーのグチ」だと、他のユーザーに見せることが可能だからです。 なので、多くのサービスではバグ報告はオープンにせず、メールや問い合わせフォームで送る仕組みにしているのです。 そしてもちろん、他のアプリなどと比較し、的確な欠点を指摘してくるユーザーもいます。そういった指摘に対して謙虚に欠陥を認め、どうしてその仕様になっているかを説明することは、自分たちのプロダクトに相当な自信を持っていないとできません。 正直、ジョルテがこのコストに見合ったリターンが得られているかは難しいところだと思われます。レビューに返信されても、それを見ないユーザーがほとんどでしょう。 しかし少なくとも、その大変さが分かる立場の人間は、ジョルテのサポートに好感を持つだろうと思います。

LINE勝利の理由を考える

2014-09-02T22:36:07+00:002014年9月2日|Categories: モバイル|Tags: , |

独立に際して挨拶回りなどしていて、尊敬する先輩に夕食をごちそうになった(その節はありがとうございました)際、「LINEはなぜ勝ったのか」という話になったので、改めて考えてみました。   既に「インフラ」と言っていいほど普及したので改めて言うまでもないですが、LINEは主にスマホで利用するメッセンジャーアプリです。 無料通話やゲームもできますが、利用目的のほとんどがテキストや写真の交換でしょう。   要するに、やっていることは昔から変わらない「チャット」です。 僕を含めたPC世代が、懐かしのICQやMSN、Yahooのメッセンジャーで行っていたことであり、我々はそれをとても楽しく使っていた(る)のではないでしょうか。 ディスプレイの前でニヤつきながらキーボードを叩いてる人を見れば、おそらくメッセンジャーでチャットしてるんだなと、気味悪がった察しがついたものです。   しかしそれらはあくまでPCソフトなので、常にPCの前にデンッと座っている人、つまり、一日中ネットワークに触れている人でないと利用しないものでした。そして大多数の人が、ごく最近までそのような環境にいませんでした。   それが大きく変わったのが、スマホの普及だと思われます。 これにより、多くの人が、リアルタイムのネットワークを手中に収めました。   mixiやFacebookをはじめとしたSNSが革命的だったのは、「時間を越えて体験を共有できる」点だと思っています。 1週間前でも、1年先でも、もっと言えば、一生の時間を共有できるというのは、世界中の多くの人の生活習慣を変えるほど衝撃的なものでした。 しかしLINEはそこにまた時間の概念を取り戻し、「今この瞬間を共有できること」の楽しさを、今までそれを体験していなかった層に教えたのではないでしょうか。   それにLINEは、あれだけのスピードで急拡大したにも関わらず、サーバがダウンするとか、動作が遅くなるとか、目立った障害もほとんどありませんでした。 最近問題になった乗っ取り事件も、別のサービスの情報漏洩が原因のようだし、中学生と戯れていたどこかの代議士の人が「LINE議員」などと言われてましたが、ツールとして使っていただけで、LINEは何も悪くありません。「LINE」という言葉がキャッチーでひと目を引くから使われただけの話で、もしSMSを使っていても「SMS議員」とは呼ばれなかったでしょう。   スマホ普及の波に乗り、ネットワークを手のひらに乗せた世代に、「今を共有する」ことの楽しさを知らしめたことがLINE勝利の理由であり、最大の功績ではないかと思われます。   その上で、競合の(こっちの方が先だけど)カカオトークその他に打ち勝った理由は、性別や年齢層を問わず「嫌悪感を抱かせない」デザインのスタンプだったり、ちょっとした(しかしおそらく相当緻密に計算された)使い勝手だったり、カカオトークが「読んだら消える数字」のところを「読んだら表示される既読」にしたことだったり、絶妙なTVCMのタイミングだったり、どこまで計算したか分かりませんが、それらが奇跡的に組み合わさって今のLINEの成功があるのではと考えます。   日本で広まったのは多分そんな感じでしょうが、世界でこんなに広まったのは、正直もうちょっと勉強しないと分かりません。。