日本は「家族間くらいでしか殺人が起きない」し「ガンくらいでしか死なない」国

2017-11-03T14:00:44+09:002014年11月13日|Categories: 経済・社会|Tags: |

興味深い記事を見たので感想を書きます。 殺人の半分が親族間で行われてる国で一家団らんとか夢見すぎ 「家族は近くで住むべきであると政府が推奨する」ことを批判するのはまったくおかしくないのですが、その根拠が「近親間での殺人事件の割合」であることが妙な感じです。 日本における殺人事件の件数は年々減少しており、 画像出典:社会実情データ図録 去年、初めて1,000件を下回ったと話題になりました。 殺人事件、戦後初めて1000件下回る 13年警察庁まとめ 今やその発生率は下から数えた方がはるかに速いほど、極めて低くなっています。 資料:GLOBAL NOTE 出典:UNODC その上で、近親間での殺人の「割合」が増えてきたのは、それ以外の理由での殺人事件が減ったからです。 言い換えれば、「家族間くらいでしか殺人事件が起きなくなった」ということですね。それは、日本が豊かになりお金のために人を殺すことが減ったのが大きな理由だと思われます。 確かに、ぱっと見ると「日本は近親間での殺人が多いのか! なんて家族の仲が悪い国民性なんだ!」と思いがちですが、全体の数字を俯瞰すると違う側面が見えてきます。 同じ状況に、「ガンは怖い。日本人の死因の○%以上がガン」という言説がありますが、一方で平均寿命はこの50年でガンガンに伸びているので、これは、他の病気がほとんど治るようになってきて、もうガンくらいでしか死ななくなってきた、ということです。 この記事は、数字を一面的に捉えると、正確な判断を見失うという好例だと思われます。

イー・ショッピングの思い出とAmazonの勝因

2014-11-09T22:43:59+09:002014年11月9日|Categories: EC|Tags: , |

まだ日本にAmazonがなく、楽天も始まったばかりだった頃、私は「イー・ショッピング」というサービスを頻繁に使っていました。 これは、ネットで注文した本をセブン-イレブンで受け取れるという、当時としては画期的なサービスで、以来、街の本屋さんに行くことががっつり減ったことをよく覚えています。 もちろん、それ以前にも通販は存在していましたが、流通にセブン-イレブンの商品を運ぶトラックを使うことで送料が無料というのも、とても魅力的だったのです。 その後社名が変わり、取り扱う商品も増えていきましたが、使うことはどんどん減っていきました。 イー・ショッピングでも、一定額以上なら自宅への送料も無料になったし、その点では楽天やAmazonに分があったとは思えません。 それは、品揃えが極端に悪かったというのが最大の理由です。 新刊の本こそまぁまぁ揃っていたものの、検索して探した本はほとんど在庫切れであり、皮肉なことに、利用者が増えれば増えるほどその在庫切れが目立つという、日に日に使えないサービスになっていってしまいました。 しかし今考ればそれは十分まともな判断で、売れ筋でない商品の在庫を抱えるなど普通はしません。 今でこそ(今でもないけど)「ロングテール」などともてはやされていますが、「世界中のすべての本を揃えたい」といって在庫をかき集めたAmazonの策は、常識的に考えれば愚策であったと思うのです。 それでもなぜAmazonが成功したのかというと、アメリカにおいては、その広大な土地によるインターネットショッピングの利便性の相乗効果が考えられますが、日本においては、既存の流通との相性が良かったのが大きいと思います。 完璧に合理化された発送基地を一箇所に集中し、すでに高度に発達していた日本の流通網を味方につけたAmazonは、セブン-イレブンという、すでにインフラと言って良い強力な母体を持ったサービスを凌駕し、あっという間に日本の小売業を変えてしまいました(楽天はまた別の方法でしたが)。 紆余曲折のあったイー・ショッピングですが、今でも「セブンネットショッピング」として頑張っています。Amazonを追い越す日が来るかどうかは分かりませんが、個人的には、セブン-イレブンのセブンミールサービスとは相性がいいのではないかな、と思います。

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