先日、仲間内で件の話題が持ち上がった。
 

「昨今の女子の布面積は年々低下傾向にあるけども、あれはなんだね。線維や紡績機が暴騰でもしているのかい。まぁまったくもって好ましい現象ではあるのだけど」

「概ね同意だね。あれは視線が定まらず非常に困るよ。私が困ることが好きでない性分だったら、一体どうしてくれるつもりだ」
と、男性全員がいたたまれない複雑な胸中を吐露したところ、たまたま居合わせた女史の強烈な反論を喰らうことになった。
いわく、

「あれは異性への開示を目的としたものではなく、あくまで自己発露によるものであるため、必要以上の凝視は適わぬ」
とのこと。
 

何言ってるのかよくわからなかったけども、とにかくぐぬぬ顔を晒すこととなってしまった我々おっさん一同は、しかし反論し、
「君ね、オスというものは、無意識であればあるほど、女性の胸部、臀部、腰骨、要するに全部に対するリピドーの開放を止められないのだよ。『見ない』ことこそ意識せずにはできぬ。その苦しさをご理解賜りたいものだね。くれぐれも、自重はしなくて構わないよ」

という、まさに全員が「我が意を得たり」と賛同する熱弁が飛び出したのだが、

「えっ…… キモい」
という、今まで議論に参加していなかった小娘による、きわめて短いセンテンスにより議題は終了した。
 

男女間の溝とは、かくも埋めがたい隔たりである。
そう改めて知った夏の日だった。

Forever Summer…